細いとか脆いとかではない
三回目の抗がん剤投与で、また点滴の針がうまく入らなかった。ただし今回は一度目の失敗で、すぐさまベテランの看護師さんにバトンタッチ。そんなところに刺すのか〜という場所に一発で決まった。担当の若い彼女、凹んでるだろうなぁ。次はうまく入るといいけど。
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三回目の抗がん剤投与で、また点滴の針がうまく入らなかった。ただし今回は一度目の失敗で、すぐさまベテランの看護師さんにバトンタッチ。そんなところに刺すのか〜という場所に一発で決まった。担当の若い彼女、凹んでるだろうなぁ。次はうまく入るといいけど。
今日は出掛けるつもりだったのだが、体調が整わずガマン大会2日目に突入。鉛のような体を横たえているところに、追い打ちをかけるが如く、手先足先の感覚の麻痺というさらなる倦怠感が襲ってくる。と同時に、グーキュルキュルとお腹の音がするほど強烈な空腹感も襲ってきた。これだけ強い倦怠感にも関わらず、食欲だけは落ちないのが不思議。まぁ、味覚異常(若干つわりに似ている)という側面もあるのだけれど。
何を食べるか迷った挙句、ずっと食べたいと思っていたオムライスを作ることに決定。だがしかし自分のためだけに、手の込んだ料理をするほど気力も体力もない。こういう時はウシジマくんが頼り。というワケでウシジマくんに食べてもらうつもりで、心を込めてオムライスを作ることにした。
フライパンの手入れが悪くてオムレツの真ん中に穴が開いてしまったのだが、そこはウシジマくん好みのタップリケチャップでカバー。手の込んだ料理なんて言ったけど、中身のチキンライスは冷凍の物をチンしただけ、つまり私はオムレツを焼いただってことです。
味覚障害で塩気をあまり感じなくなっている私の舌には、ケチャップタップリオムライスはとても甘く思えた。しょっぱさの感じられないオムライスが、逆に切なくてしょっぱい。ごめんね、ウシジマくん、あんまり上手にできなくて。次はパーフェクトな物を作ってみせるから。
朝起きてシャワーを浴びると、温かいお湯が心地よく感じた。どうやらここ数日の冷房部屋お籠りで、かなり体が冷えている模様。道理で胃腸の動きも鈍いワケだ。なんとかしなきゃと思い、今日一日は冷房断ちをすることにした。幸いにも今日は曇りがちで日差しがあまりきつくない。お昼過ぎまでは室温30度ギリギリの一階でなんとか過ごした。午後2時を回ったところで空から雲がなくなり西日が差してくる状況に…。気が付けば室温が31度になっている。ヤバイ。日没まであと数時間、耐えられるのか?
ここのところ、薬の副作用に暑さが加わり倦怠感が前にも増して酷い日が続いている。自分の部屋は冷房を効かせれば涼しくしていられるのだが、そういう閉ざされた部屋で横になっていると、まるで自分が生きる屍になってしまったようで、何故だか少しでも外に出たいと思ってしまう。階下のリビングは冷房が効かないのだが、広くて風が通るので30度を超えることはあまりない。ぬる〜い風を体に受けながら、何かしなきゃいけない!何かしないと本当の屍になってしまう!とおかしな脅迫感に襲われた私は唐突に料理を始めた。1日の最高気温を記録する午後2時過ぎという時間に、フライパンと格闘する私。あまり長く立っていられないため焦りながら、必死に挽肉を炒める。肉にあらかた火が通ったタイミングで粗みじんに切ったタマネギを投入、タマネギが透き通ったところでさらにトマトの水煮缶も投入、塩胡椒をふって完成。かなり肉割合の高いミートソースの出来上がり。ええ、要するに冷蔵庫の挽肉を早く使わないとダメになっちゃう、という主婦の悲しい性の物語でした〜。
あれはまだ私が高校生の時だったと思う。病院で採血するのに、針を刺す場所が中々見つからず、最終的に左手の甲、親指の付け根辺りから血を取った。担当の看護婦さんが「良かったわぁ、私採血初めてだったのよ~」と、やたらはしゃいでいたことを強烈に覚えている。
今日抗ガン剤の点滴をするのに、同じ様に針を刺す場所が見つからず、3回目にようやく左手の甲に決まった。今日の看護婦さん曰く、「親指の付け根の血管も大きくて見やすいんだけど、動きの多い場所は採血はできても、点滴の針を固定するには不向きだから」とのこと。つまりあの時の看護婦さんの判断は正しかったということか。
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